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ザルツブルクでの最後の夏


前回の帰国からあっという間に半年近く経ってしまいました。

私にとって最後の大学院でのゼメスター(学期)となるこの半年間、授業の他に卒業に必要な自主CD制作、そして一回目の演奏試験を無事に終えることが出来ました。

CD制作の授業では、録音の際のマイクの位置のパターンや、音源の編集ソフトの使い方など、専門的なことばかりで機械音痴の私には難しいことだらけでしたが、去年日本でCD録音をしたばかりでもあったので、自分が演奏する事以外の過程を知ることができ、その大変さを少しではありますが実感することが出来ました。ブックレットの文章やデザインも、担当の先生の助けを大いに借りながら自分のイメージに合ったものを作ることが出来ました。

卒業制作のCD

ちなみに曲目はベルクのソナタとシューマンの森の情景です。

後は10月のリサイタル形式の演奏試験を残すのみとなり、今はザルツブルクでの最後の夏休みを過ごしています。ザルツブルクは今、毎年盛大に行われる音楽祭の真っ最中です。この音楽祭では毎年沢山の素晴らしい演奏に触れることができ、その幸せな時間の数々は私の財産としてこれからも心に残っていくと思います。

この写真はモンテヴェルディのオペラを聴きに行った時のもの

7年間過ごしたザルツブルクを離れることを考えるととても寂しい気持ちになりますが、同時に新たに始まる日本での生活が楽しみでもあります。

帰国後は、10月29日に山手ゲーテ座、11月4日に川口市立戸塚公民館にて演奏させていただきます。日本での新たなスタートを皆さんに見守っていただければ幸いです。これまでの7年間の集大成をお聴きいただけるよう取り組んでいきたいと思います。

また発売中の月刊ショパン8月号の”ピアニストたちはいま・・・・・・”のページに寄稿させていただいています。最近の近況など書かせていただきましたので、良かったら目を通していただけると嬉しいです。

まだまだ暑い夏が続きますが、お身体にお気をつけてお過ごしください。


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